平成29年2月14日(№7244) トランプの寒い日々
トランプの寒い日々
アメリカは広い。ニューヨークやワシントンは雪が降る寒さだが、トランプ氏の別荘があるフロリダは、半袖でゴルフができる。安倍首相はトランプ氏の厚遇に面食らっていることだろう。ホワイトハウスの玄関先で安倍さんを大きな身体でハグをした。会談の前には長い握手をした。言葉遣いは汚いが、こうした振る舞いがトランプさんの真骨頂だろう。
アメリカ車が日本で売れない、円安誘導をしてアメリカ経済を困らせるなどと悪態をついているが、今回のトップ会談では話もなかったようだ。ゴルフをするときに話をすると報道は伝えるが、トランプさんはそこまで礼儀知らずではないだろう。公式の会談は事前に事務方が練り上げ、記者会見用の原稿まで仕上がっている。ここでの混迷はないはずだ。
今回のトップ会談の特徴はセカンドの会談が用意されていることである。麻生副総理とアメリカの副大統領が、経済問題の調整を担っている。外交問題は岸田外相が担当。どんな話をしたのかニュースは流れないが、安倍対トランプの会談をスムースにしたことは間違いない。ゴルフを楽しんで帰国をされたが、表情は大満足の様子。それにしても大した別荘だ。
トランプ氏の悪口は並みではない。メキシコは怒鳴られ、オーステラリアは途中で電話を切られた。全ての国と仲良くは難しいだろうが、前言を簡単に翻すような人は信用ならない。中国には「一つの中国」をあっさり認め、台湾に対する厚遇を忘れたかのよう。安倍首相はトランプさんと共に世界をリードする立場になった。自民党の支持率は高い。これからだ。