平成23年1月16日(No5141) 公開講座で書き方を学ぶ
公開講座で書き方を学ぶ
現場巡回で工事中のお客様から、「はがき」に対する賛辞をいただいた。尻こそばゆい思いもあったが、人間誰しも褒めてもらえば嬉しいもの。「はがき」の価値についての考え方は「わが意を得たり」の感があった。「電話などの感謝の言葉は簡単に忘れる。しかし、はがきは感動があり、いつまでも心に刻まれる。自分に出来ないから、その思いが強い」。
このくらい認めてもらえると、少々の難儀は吹っ飛んでしまう。最近は相談いただいたとき、見積もり書を提出させていただいたとき、契約書を受領したとき、一人のお客様に三度書かせていただく。文面は似たものになるが、思い入れは強い。その分だけお客様に伝わるのかもしれない。最近増えたのは「誕生日カード」の礼状。必ずはがきの礼状を書く。
文章と文字についても触れられた。最近は文字をていねいに書くよう心掛けている。書体は異なるがモデルは鍵山秀三郎さんのはがき。実に丁寧で文章に無駄がなく、しかも研ぎ澄まされている。及ばぬまでも挑戦中。故金平敬之助先生からいただいたのがきは799通に及ぶ。ムダを削り取った文面は、さすがコラムニストと尊敬し、宝物として保存している。
広島文教女子大学・公開講座の正式受講が決まった。「新聞の読み方、書き方」がテーマで、講師は同大学の岡馬教授(元中国新聞論説委員)。旧知の間柄で楽しみにしている。これまで我流で凌いできたが、そんないい加減さは許されない事情もある。講座を受けたからといって質の高い文章になるとは思えないが、お客様のはがきに対する期待には応えたい。