平成29年1月29日(№7228) 新人を育てるコツ
新人を育てるコツ
4月1日には新しく男女各1名の新人社員が入社する。若者が落ち着きにくいのか、毎年短期間で社員が退社する。折角費用と時間を掛けて採用するのだから、ゴールデンウィークにはいないということになれば勿体ない。改めてその原因は何処にあるのか考えたい。実際に学生の能力を選定するどころか、入社してくれれば誰でもいいという安直な採用方式だ。
しかし、これは採用する側の責任ではなく、現在の人材不足の時代には採用できるだけでもラッキーと言わねばならない。期待通りにならないからと言って、社会の背景に責任を転じてはならない。採用したら会社の責任で社員を育てなければならない。問題は何処にあるのか。ほとんどが社員の勘違いだと言って過言ではない。その勘違いを会社が促進する。
新入社員の「就活」は売り手市場では強い立場にあるため、会社を選択するというユーザーの立場にある。だから「会社を評価する」立場にあることは間違いない。ところが社員になった瞬間に「会社に評価される」立場に変化する。このことが理解できないと、あるいはさせられないと、新入社員は成長できなくなり会社に失望し、短時間に去っていくのだ。
「会社を評価する」社員は自分に何が足りないのか、という認識が出来ないために、成長できないばかりか有益な存在にならず評価の低いことが不満になる。育てるためには「会社を評価する」立場から、「会社に評価される」立場なったことをしっかり認識させなければならない。社員の成長とは「出来ないことが出来るようになることである」。そう認識させる。