平成23年2月1日(No5157) 再び「論語」に学ぶ
再び「論語」に学ぶ
残念ながら世の中はよくない方向に進んでいる。売上・利益の不振を政治の無策のせいにしていると、もうすぐにっちもさっちも行かなくなる。何としても自衛手段を講じておかないと、明日が見えなくなる。根っこ(理念)、幹(戦略)、枝葉(戦術)と為すべきことは多岐にわたるが、根っこを地中に大きく伸ばしながら、幹を支えることが急務となる。
民主党内閣がダメなのは理念が明確でなく、小手先の目くらましに精力を注ぎ込むからだ。菅直人首相から学ぶことが山ほどあり、批判だけで終わるのはもったいない。「戦略」は未熟だとは思うが、少なくとも方向性は定まり軌道に乗っている。全体研修で「論語」を取り上げたのは、人間としてどうあるべきかを自分のものにして欲しかったからだ。
これまで「論語が教える人生の知恵」を8回シリーズで学んだが、中途半端に終わってしまった。どうしようかと考えていたところ、社長から「繰り返して『論語』を学びたい」という要望があった。ドンピシャリ! 早速2月第二木曜日から「論語紀行」を12回シリーズでスタートする。「論語」が生まれた時代背景を学びながら進めたい。
人生の上り坂にあるとき(20~40歳代)は「論語」に学び、いまを肯定し改善しながら仕事をする方がよい。私のように下り坂(晩年)にいる人間は「足るを知る」生き方をしなければならない。それが幸せにつながる。実働の日数が少なくお客様の意欲が凍えている1月を好調に乗り切った。何かが大きく変わりつつある。瑞祥が見えた思いがする。