平成23年2月3日(No5159) 最近の読書傾向
最近の読書傾向
週に一度くらいは近くの大型書店「ギガ」に立寄るが、最初にベストテンコーナーで売れ筋を確認する。偏見ながら読まれている本で世の中の傾向を判断するが、流行が散らばって迷うことの方が多い。ハードカバーの本は、高価、嵩張る、重いので敬遠。求める本は新書コーナーで目を付け、古本コーナーで探す。人気の高い本は回転が速く、安く買える。
けちなようだが読みたい本があっても、小説類は古本コーナーに並ぶまで待つ。先月敬遠しているハードカバーの分厚い新刊を買った。佐野浩一編著「私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて」。444㌻で25㍉厚だが、文字が大きく要約されて読みやすい。見開きのグラビアには、船井先生の懐かしい顔が見える。20年前ご指導いただいた。
小説類は山本一力、藤沢周平、人気の佐伯康英の時代小説がほとんど。暗いハードな本は気が滅入るから読まない。この日は古本コーナーで境野勝悟著「老子・荘子の言葉100選」も同時に求めた。三笠書房の「知的生き方文庫」だが良書が多い。トイレには同文庫の公方俊良著「般若心経」、伊藤肇著「男から見た男の魅力」を置く。読了はいつになるやら。
偶然の一致か、同日に「志誌・ジャパニスト」編集長・高久多美男さんから田口佳史著「老子の無言」をプレゼントされた。田口さんは高久さんの人生の師、前作「論語の一言」に続く労作。「上り坂の儒家、下り坂の老荘」と前書きに書かれ、学び分けを勧めている。年齢的には老荘思想が近いように思う。新しい道を模索するには、良き座右の書になりそうだ。