平成23年2月7日(No5163) 禁煙に苦しむ
禁煙に苦しむ
かつて何度か禁煙を誓ったことがあるが、それはいい加減だったことを思い知らされている。入院中は喫煙を許されないが、病院の外へ出れば可能。加えて退院までの辛抱と言う思いがあったから、何とか我慢ができた。昨年10月にタバコが値上がりした時は、来年から禁煙しようと決め纏め買いをした。ささやかな葛藤はあったが、結局、高いタバコを購入。
主治医からしばしば禁煙を勧められていたが、一応その積りにはなるのだが続かない。今回の検診では「喫煙で肺がんになるのはたいしたことではない。手術すれば何とかなる。しかし、肺が機能しなくなると辛いよ。一生酸素ボンベを背負って暮らさねばならなくなる」。このアドバイスは効いた。駐車場で未練がましく「これでおしまい」と最後の一本を吸った。
帰りがけに薬局で「二コレット」を購入。会社に戻って買い置きのタバコをすべて処分した。自宅も車もゼロに。ライターと灰皿までゴミ箱に捨てた。静かな決心。翌日、東京に行ったがもちろんノースモーキング。東京駅で帰りのチケットの変更中、カウンター越しに「禁煙室の近くにしましょうか」と係り。一瞬その問いかけが理解出来ず、返答に詰まった。
よく考えると私から喫煙者の匂いを嗅ぎ取って、サービスのつもりで問い掛けたと分かった。これには愕然とした。これまで衣服の匂いや息遣いなどで、どれたけ多くの人に不快感を与えたことか。まだ10日にもならないが、確かに喫煙者は独特の匂いがする。それを不快に感じるお客様なら、間違いなくビジネスの妨げになる。これは大問題だと身にしみた。