平成29年1月19日(№7218) 機能しない選挙協力

機能しない選挙協力

共産党は1月15日に開いた党大会に民進党、自由党、社民党を招き、来たる衆院選に向けての「本気の共闘」を組むよう強く希望した。珍しく自由党は落ち目の小沢一郎代表、社民党は先の参院選で落選した吉田忠智党首が出席したが、民進党は代表の蓮舫、元総理の野田佳彦幹事長は不参加で、代表代行の安住淳氏が「頑張ろう!」とコールし手を握った。

 

民進党は最大のスポンサーである連合は、共産党との協力に異議を唱えている。蓮舫さんは一向に支持率が上がらない己の無力回復に色目を使っているが、まわりは拒否反応ばかりで賛同の声は上がらない。4つの野党が協力すれば今年中にも予定される衆院選にそこそこに議席を回復するだろうが、政策が基本的に違う党が国策を成し遂げることは出来ない。

 

共産党の志位委員長は「候補者を一本化すれば勝てるというほど生易しいものではない。野党が多数を獲得した場合でも解決しなければならない問題は多い」と話す。野党連合政権構想についても、民進党に前向きな政策調整を強く求めた。民進党の蓮舫氏は、「選挙ではわが党の候補を優先する」と強調し、共産党との連合政権には同調しない立場を明確にした。

 

安住氏は「共産党と完全に一致することは難しいが、真摯に話し合い一定の幅の中に寄せ合うことは可能だ」と訳の分からぬことを言っている。民進党が政権を手にすることは難しい。国民は軽佻浮薄の政権民主党の幼稚さを忘れてはいない。いつまでとは言いかねるが自民党の一党独裁は続く。もはや民進党の出番はない。自民党の善政を期待する方が見え易い。

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