平成23年2月9日(No5165) ビジネスとは戦い①
ビジネスとは戦い①
先週の土曜日は休日だったが、公園清掃、周辺清掃が終わった後、金本和宏社員より質問があった。金本社員はオレンジフェスタの実行委員長を務めている。イベントを成功させるために、多くの問題を抱えながら検討しているようだ。平たく言えば「戦略」「戦術」のことだが、「戦略」を辞書でひいてみると次のように書かれている。基本的な理解は必要だ。
「戦術より広範な作戦計画。各種の戦闘を総合し、戦争を全局的に運用する方法」。短い文の中に「戦」が4つも出てくる。ビジネスとは生死を賭ける戦争と同じようなものだと説いている。乏しい人員で大きな成果を上げるにはどうしたらよいか。競合相手より優位な立場に立つには、どんな作戦をとるべきか。発想の仕方に共通する部分が多いからである。
数多くの選択肢の中から、どれを選び、どの程度の力や資源を投入するか、それを考えるのが戦略。つまり「選択と集中」を意味する。この程度のことは仕事をしていれば誰にでも分かると思われがちだが、現実にはそうなっていない。戦略を立てるための思考法がきちんと身に付いていないからだ。だから同じ過ちを繰り返しながら、成果が上がらず疲れる。
①俯瞰的思考・・・全体的な状況を広く見渡す。②水平思考・・・多くの選択肢を比較検討する。③垂直思考・・・選択した案を深く掘り下げる。戦略的思考に必要な3つの手順のうち①と②が省略され、③だけで議論するケースが多い。その場合、いつのまにか手段が目的化し、「戦略」「戦術」の境目が霞む。やさしい言葉で答えたが、生かしてくれれば嬉しい。また明日。