平成23年2月10日(No5166) ビジネスとは戦い②
ビジネスとは戦い②
俯瞰思考の「俯瞰」とは、鳥が上空から地上の様子を眺めること。戦略を立てるには、自分の会社、競合会社、顧客の状況が、しっかり把握されなければならない。この3つが戦略の基本。情報収集に漏れがあったり、思い込みが混じっていたり、固定概念から脱出できなかったり、選択の段階での検討が不十分な例が多い。だから目的があいまいになる。
思いつきや直感で思考する人、詰めが甘い人、考えることが面倒な人が結構多いと言うことは、他社のイベントなど見てもよく分かる。周辺のリフォーム大手「フジ」「デオデオ」「ヤマダ」などの戦略や戦術を見ても「?」が多い。「灯台下暗し」というが、競合相手の弱点が分かっていても、己の側の状況把握が疎かになり、甘いことが多い。だから足元を掬われる。
戦略を立てる時は目的を絞って分かりやすく、メッセージは論点を絞り明確に伝える。畏友のコンサルタント・とちのさんは船井幸雄先生の教えとして「3つの〈イチ〉」を、AMIニュースで伝えてくれた。「一番を目指す、一体になって頑張る、一流の配分をする」。そうしないとすべてがいい加減になると警告。「一体」とは情報の共有化からスタート。
どんな戦略や企画でも社内に伝わっていないと、お客様に不信感を抱かせる結果になってしまう。その一つの方法として会議でプロジェクターを使い、画面を見ながら議論をすると効果が上がる。紙の資料ではバラバラになる。傾聴すべき手法だと感銘した。「一流」とは愚痴のない集団。そのためには競争原理が不可欠。どんぶりはダメ。戦争には勝ちたい。