平成29年1月12日(№7211) 「反日無罪」許さず
「反日無罪」許さず
韓国は国家としての尊厳を持ち合わせないのか、国と国との約束を平気で反故にする。韓国政府が約束したソウルの日本大使館前の慰安婦像は撤去されないばかりか、新たな慰安婦像の設置を黙認していることで韓国政府の不誠実さが際立った。菅官房長官は韓国大使の一時帰国を指示した。総領事館の釜山市の行事不参加は「過去に記憶がない」異例の措置だ。
発表の直前に行われた安倍首相とバイデン米副大統領の電話会談でも「日韓合意の履行を強く期待する」の発言を引き出しての発表になった。日本の「道徳的優位」が国際的に保証された上での発表という形だ。日韓通貨交換の取り決め協議も中断なども被害を受ける。次期大統領選でも合意の見直しが求められることも予想される。最早日本は一歩も譲らない。
韓国には昨年秋時点で40体以上の慰安婦像設置があり、日韓合意後も15体以上も新たに設置されている。合意では新たな弔慰金を要求し、日本は10億円を支払い済みである。これ以上の無法な要求を日本が飲むことは世論が許さず、合意の履行を求めるのみである。領事館前の慰安婦像の設置を政府は投げ出し、市民の暴走に任せて国権を放棄した。
「道徳的優位」とは日本が国際社会が注視している中で結んだ日韓合意に基づき、元慰安婦支援などへの10億円拠出を行っているのに、韓国側に事態打開への動きが見られないことを指す。ソウルの日本大使館前の慰安婦像は撤去されないばかりか、新たな慰安婦像設置も黙認し不誠実さを示している。韓国は難癖をつけるだろうが、先ず合意履行が大前提だ。