平成29年1月6日(№7205) 高齢化社会の現実

高齢化社会の現実

1月5日の中国新聞朝刊に死亡広告欄が掲載された。昨日までは目出度い新年に遠慮したに違いない。約100名程度の掲載であるが、年齢層の若いのに驚いた。私は3月には80歳になるが、60歳台、70歳台の人の訃報が多いことに吃驚した。90歳台の長命が10%程度、80歳台が20%ほど、私より若い大が70%になる。人口の減少、高齢化で日本は沈む。

 

政府の「人口急減・超高齢化社会」対策では、「50年後も人口1億人程度を保持し、20年を目途に人口急減の流れを変える」と大風呂敷を広げた。人口が1億人割れには、残り30年もない。総人口が減り始め、東京都のみ増加する一極化現象は東京五輪まで続くが、それ以降は減り続け69年後には半減する。もはや人口減の流れに歯止めは掛からないのだ。

 

社会福祉制度の充実が一人で生きて行ける社会を生み、婚姻率の低下や離婚率の上昇を生んだ。結果として人口の減少につながった。社会福祉の充実が子どもを作らなくてもよい生き方を教えた。若年女性の人口が40年後には半分以下になる。これでは人口の増えようがないだろう。消滅可能性都市は全国1741自治体のうち、896自治体に上ると推計。

 

わが広島県は中四国、九州で最も老齢人口が増え、生産年齢人口が減ると推定されている。人材不足、高齢化、市場の縮小は避けられない。誰が政治をしても同じことだから、政治人気には関係なく高齢者へのサービスは大幅減、医療費、年金も下げる方が良い。こうした数字を見ていると、長生きはしたくない。社会が壊れる前にさっさとあの世へ旅立ちたい。

 

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