平成29年1月10日(№7209) 八十歳からなお生きる
八十歳からなお生きる
今年の3月1日には満80歳になる。最近は愚痴が増えており、ぼつぼつおしまいかなと考えるときもある。今年は思うことがあって「致知手帳」を購入して社員に配布した。有効に活用してくれることを願っている。初出の日に手帳を開く。付録に「人生心得帳」が挟まっていた。中には人生先達の師たちの箴言が解説付きで載せられている。藤尾秀昭氏の労作。
ページを開いて驚いた。平澤興先生の箴言が掲載してあった。何と私宛のラブレターのように「人が本当に人生を楽しむのは八〇歳からである。この歳になってがっくりする人と、新しい人生に燃える人が出てくる」平澤興と書かれてあった。くよくよしているときにこの言葉と出会ってよかった。もしかしてがっくりする人になっていたかもしれないと思う。
年をとることの素晴らしさを、実感を持って語ってくれたのが京都大学元総長の平澤興先生です。平澤先生自らがそういう人生を生きられた人だから、先生の言葉には深い説得力があります。若い人に向けて説く言葉も深い。「勉強を節約するな。若さを浪費するな」。「実行できない予定は予定ではない」。世代を超えて指針としたい言葉ですね。
「人は単に年を取るだけではいけない。どこまでも成長しなければならない」。とも言われています。かく生きねばと思わせる力が先生の言葉にはあります。もっとたくさんの言葉があるが、良い言葉と出会うと人生は必ず輝くようになる。手帳を求めていなければ出会えなかった。まだまだ幸運が残されており、しっかり燃えて生きろと励まされたようだ。