平成28年10月11日(№7118) 「体育の日」は晴天
「体育の日」は晴天
今年の「体育の日」は制定時に戻ったように10月10日だった。昔人間とすればホッとする。次は2022年、2033年と続く。ハッピーマンデー制度は落ち着いたとはいえ愚劣な法律である。「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨としている。1964年に東京五輪の開会式が行われた10月10日を、1966年から国民の祝日と定めた。
10月10日を祝日にしたのは、秋雨前線が去った後の東京地方の「晴れの特異日」だったからと伝えられるが、どうやら違うらしい。「特異日」とはその前後の日に比べて特定の天気が集中する日のことであり、10月10日が特段に晴れの日が多いというデータは存在していない。10月の「特異日」は気象庁のハンドブックによると、10月は14日とされている。
各町内では小学校区ごとに町民運動会が開かれているが、年を追って元気がなくなっている。中には参加者が少なくなって中止した学区もある。一度やめると復活は出来ない。わが町内は1800戸で構成されており、15年前は1000名を超える参加者で賑わった。今では半数にまで減った。それでも続けられるお世話方の努力は畏敬に値する行いである。
少子高齢化の社会にスポーツは行き詰まりつつあるが、高齢者の集落と若い世帯の集落が二極化に向かっている。残念ながら高齢者は綱引きも百足競争も若いチームには勝てない。優勝は数年続けて集落が決まっている。点数の採り方や種目の変更など検討されているが、伝統の積み重ねには歯向かえない。集落内に少しずつ若い世帯が増えているのは嬉しい。