平成23年4月10日(No5225) 軽佻浮薄に過ぎる菅直人
軽佻浮薄に過ぎる菅直人
統一地方選挙が今日施行され、広島市では市長、市会議員、県会議員の投開票が行われる。これから投票に行くが、まだ誰に投票するか決めていない。だが、少なくとも菅直人が率いる民主党公認あるいは推薦の候補には投票しない。某誌に連載中の記事で「非常事態だから頑張って欲しい」と菅直人にエールを送ったが、この1カ月の体たらくに愛想が尽きた。
「少し長い戦いになるが、政府も最後の最後まで頑張るので、みなさんも頑張って欲しい」と被災者を激励した菅直人。難儀している人たちは、この一言で安心しただろうか。むしろ一生懸命頑張るのは当たり前、少し長いとはいつまでなのかと不安に駆られたのではないか。彼はこの一ヶ月、何をやってきたのか。周章狼狽や不手際の積み重ねではなかったか。
国民の安全が最優先なのに、オロオロし、怒鳴り散らし、自己保身のための弁明に時間を費やした。とても未曾有の国難に立ち向かう一国の総理が取る態度とは思えない。いま、他の原発で事故が起きたら、他の場所に地震や津波が襲ってきたら、中国が尖閣諸島を狙ってきたら、ロシアが北方四島に楔を打ち込んだら、北朝鮮が暴発したら、どうする!!
菅直人に求められたのは、冷静に全体を把握し、問題を整理し、責任者を任命し、動けけるチーム作りだった。それなのにヘリコプターでウロウロし、初動活動の邪魔をした。不要なパフォーマンスばかり演じた。大切なときは姿を見せなかった。国家の責任者に「想定外」などあってはならない。国民は長い戦いを菅直人とは頑張れない。決意があるなら示せ。