平成23年4月11日(No5226)  お辞儀に見る本気度

お辞儀に見る本気度

新入社員研修の基本部分を「経営理念」から「職場のエチケット」に到るまで8講に分けて行った。真意がうまく伝わらず歯がゆい部分もたくさんあるが、今どきはそんなもんだと割り切っている。お辞儀の仕方などは「やって見せる」ことが大切で「言って聞かせる」では伝わらない。お詫びのお辞儀は「掌を太ももに置いて、膝を過ぎる角度」と見せる。

 

4月7日のニュースで村井嘉弘・宮城県知事が、菅直人首相を総理官邸に訪問したと報じられた。言うまでもなく東日本大震災における国の責任を問い、復興の予算措置の陳情である。画面を見て驚いた。同席した枝野幸男官房長官、松本龍防災担当大臣は、低頭する村井知事を無視するかのように突っ立ったまま。菅首相はちょこんと頭を下げ握手した。

 

この映像を見て違和感を持った。低頭すべきは今回の震災や原子力発電所事故の対応に、ミスにミスを重ねた菅首相ではないか。土下座してお詫びしてもおかしくない。官房長官や防災担当大臣の所作は日本人として恥ずかしい。見間違いではないかと翌日の朝刊で確かめた。村井知事の頭のてっぺんは、菅首相の顎の下にある。お辞儀に本気度がうかがえる。

 

研修では菅首相のお辞儀は悪い見本として伝え、われわれは決してあのように無礼なお辞儀をお客様にしてはならないと戒めた。口先だけならなんとでも言える。本気度のレベルは表情と所作が裏付ける。あの態度を見る限り、いまさらの「復興構想会議」などはパフォーマンスでしかない。強調した「前よりもっと素晴らしい日本をつくる」なんて信じられない。

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