平成23年4月17日(No5232) 「ちょっと一服」の値段
「ちょっと一服」の値段
新人研修で給料の原資は何処から出るか尋ねた。時間給換算するといくらになるかも尋ねた。残念ながらどちらも答えられない。教わっていないし、考えたこともないから当たり前だろう。計算の仕方を教えて「ちょっと一服」の値段を聞いたら「250円」掛かっているそうだ。タバコの値段もプラスするとざっと500円になる。時給換算は3000円。
一人雇用するためには給料以外に思いがけない経費が必要になる。給料+社会保険料+コスト(設備投資・広告宣伝費・事務用品費・地代家賃・電話費・水道光熱費)など、ざっと計算して給料の3倍の利益が必要になる。入社してすぐ利益を上げられないから、半年なり一年なりは先輩のお世話にならねばならない。この事実は理解して勉強する必要がある。
生活(仕事)するには家賃や食費など、多くのお金(コスト)が掛かること、自分が自由に使えるお金(給料)を増やすには、常に工夫(価値ある仕事)することと無駄遣い(経費節減)をなくすこと。日本の国のように足りなくなるとすぐ借金をすると、破滅への一本道。個人も、企業も、国家も同じこと。生活費の膨張を抑えきれずサラ金に頼ると、後は破滅しかない。
無駄遣いはいたるところで発生する。クレーム対応の費用と時間。忘れ物をして取りに帰る時間と燃料。部材が足りなくてホームセンターに走る時間と燃料。コストアップは何よりも時間が原因になる場合が多い。一人一人が時間の無駄を少なくするように心掛ければ、業績も生活も向上する。具体例を頭で描きながら、対処していけば即効性がある。