平成23年7月6日(No5312)  けじめのあるあいさつ

けじめのあるあいさつ

新人研修で格好のいい言葉を使うと、必ず小学校4年生に分かるようにと解説を求める。分かっている風に使うが大抵の場合、その言葉の意味を人に伝えられない。考え方も言葉も人に伝えられてこそ役に立つ。足りないところは丁寧に、相手の反応を見ながらさらに奥深く。先々週の研修で「基本を積み重ねることが大切」だとアンサーがあった。

 

「基本」とは何か、「積み重ねる」とはどういう行いかの質問にたちまち詰まった。だからいつも研修がストップし、なかなか前に進まない。基本=誰でも出来ること、積み重ねる=毎日続けること。ここまで行くと分かりやすい。事例として「あいさつ」を上げた。①後から出社したものが先にあいさつする。②先に帰るものが残っている人にあいさつする。

 

③立ち止まって→あいさつ→お辞儀。一つ一つ手を抜かないこと。これが原則である。特に③はお客様から礼儀正しい人と高い評価を受ける。けじめが付かないあいさつは人格を疑われる。そのとき質問攻めに遭ったのは佐々木くんだ。ところが驚いた。他のところはイライラすることが多いが、あいさつはキチンと出来るようになった。不思議なほど正しい。

 

あいさつが出来れば一人前になるベースが出来たようなもの。あいさつが出来ない人間はいっぱいいる。それらは人を不愉快にさせる。あいさつがきちんと出来る人は、人を楽しくさせる。幸せを振りまいている。佐々木くんは掃除のこと、花のこと、ちっとも進歩はないが、あいさつ力が向上したから、少々は許す。

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