平成23年8月13日(No5350) 烏骨鶏騒動
烏骨鶏騒動
竹の子学園の世話役・佐伯智弘さんが、長年可愛がってきた烏骨鶏を処分するという。処分とは命を絶つということ。故郷を訪れるときにはいつも烏骨鶏の前を通っていた。卵の栄養価が高いというより首筋をピンと伸ばした姿が好きだった。処分の理由は早朝の鳴き声がけたたましく、眠れないと孫たちから抗議されたからと言う。何処のジジも孫には弱い。
「もう老鶏だから卵は期待できない」を承知で引き取ることにした。オスが1羽にメスが5羽。これまでは小柄なチャボが3羽だから、一挙に大所帯になった。庭付きの一戸建て鶏舎を作ったが、何とチャボと烏骨鶏のオスが既得権を巡って争い始めた。結局、先住のチャボが勝利し、烏骨鶏は屋外に追放された。そのうち仲良くし、夜は鶏舎に入ると期待した。
もともと近くに人が住んでいないから、鶏害はないと予測しての引き取りだった。ところが100㍍も離れた町内から匿名で厳重な抗議電話があった。「午前3時の騒がしい有様を見るように」。鶏は夜明けしか鳴かない。無視できない。夜になって6羽の烏骨鶏を狭い部屋に押し込め、厳重に施錠した。これも大騒動。大久保社員の手を借りる始末。
午前2時半、鶏舎の前で待機。午前3時、けたたましく鳴き始めた。ところが四面を壁で仕切っているため、その鳴き声はかすかに聞こえるだけ。30分ほどで静かになった。念のため5時まで待機していたが、歩道にいても聞こえない程度。この分なら安心と引き上げたが、確かに開放された屋外なら遠くまで喧しい。近隣には迷惑を掛けた。深くお詫びする。
毎日の新しい仕事が増えた。真夏日には屋根に水もかける。