"日本の伝統美"

パワフルなエース金本 和宏です。

 

完成現場のレポートです。

「築30年で、今まで一度しか塗装をしていないので大丈夫か気になる」

ということで点検をさせていただきました。

現状はコンクリート瓦、点検をしてみると、瓦の割れ・塗装の剥がれ・瓦表面にコケが生えてしまっています。

それに加え、棟の漆喰の欠落まで発生していました。これは、雨漏りの危険性が高まっています。

お客様に説明して、塗装ではなく屋根瓦の葺き替えを提案させていただきました。

 

瓦の表面のコケは、塗装の防水性能の低下のサインです

①IMG_0177

コンクリート瓦が劣化すると、割れが発生してしまいます

②IMG_0186

 

棟の漆喰の欠落。赤土が流れてしまうと大変です

③IMG_0188

 

おススメは、『耐震・耐風・防水性に優れた、防災和型瓦』新しい瓦は、粘土瓦です。

粘土瓦は自然素材である粘土と釉薬を高温(1,130℃)で焼き締めた、

表面がガラス質の被膜で覆われた陶器質の屋根材です。

変色や変質を起こしにくく、時間が経過しても美しい外観を保つことができ、

他の屋根材のように塗装を塗り替えるなどのメンテナンスも必要ありません。

高耐久で経済的な、長持ちする屋根材です。

 

また、日本の瓦の三大産地(三州、石州、淡路)の一つの三州瓦をご提案。

江戸時代からの歴史があり、今では日本最高の瓦生産量を誇っています。

2006年には地域ブランドとしても認定されています。

 

三州瓦の特徴は、高い焼成温度、優れた耐火性、冷害への強さが挙げられます。

石州瓦と淡路瓦の良さを併せ持った瓦でもあります。

また、豊富な形状と色のバリエーションも三州瓦ならではの特徴です。

 

今回は、瓦の色にもこだわりたいとのご要望もあり、

打って付けの三州瓦をお勧めさせていただきました。

約一週間を掛け、職人さんが心を込めて葺き替えさせていただいた屋根は、

光り輝き生まれ変わったように美しくなりました。

 

瓦を葺く前の状態です。防水シートをきれいに貼っていきます

④DSC_0880

 

棟の漆喰は瓦の色に合わせて黒にしました。細かい所にもこだわります

⑤DSC_0916

 

棟の最終仕上げです。職人さんが魂を込めて葺き替えます

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葺き終わった屋根を見ると、気持ちが良いです

⑦DSC_0920

 

綺麗に並んだ屋根は、生まれ変わって輝いています

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