平成23年11月11日(No5440) 百万円の差
百万円の差
山野さんが大型物件をゲットした。競合物件だったがお客様は「百万円の差だったら御社へ注文する」とおっしゃってくださったそうな。世知辛いいまどき、涙が出そうな有り難いお客様だ。大半のお客様が品質より価格を優先される。それなのに。契約金額は1050万円だが、他社は960万円でも勝てない計算になる。さっさと仮住居に入られた。
ご主人とは活動を通じて長いお付き合いがある。その程度で注文いただけるほど甘くはない。知名度、信頼度、好感度などの相乗効果だと思うが、要するにブランド力ではなかろうか。ブランド力はどうやって得られるのか、その構成要因は一言では語れないが、強いて言えばコツコツと積み上げたものが、お客様の気に入っていただけたということか。
社歴があるだけでは、お客様の心を捉えられない。こうした良質のお客様には、価格追及のチラシなど何の役にも立たない。「○○を○○円にするから買ってください」と訴えたところで振り向きもされない。地域に役立つコツコツの積み上げは、想像を超えて大きな力を持つ。昨日支払いにお超しになったお客様は、あいさつのなかで掃除を褒めてくださった。
あるお客様は「お宅にはいつも多くの人がニコニコと出入りされますね。楽しそうですね」と言っておられた。これは講座の発信力であろう。リフォーム店といえども閑古鳥が鳴いていては、お客様の印象に残らないだろう。あらためて良質のお客さまの琴線に訴えるものは何かを考えてみたい。何処にでもあるチラシなどは、目に触れないかもしれない。