平成23年11月14日(No5443) 11,11,11
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東日本大震災から8ヶ月目に当たる「11,11,11」に、興味深い二つのニュースがもたらされた。野田佳彦首相による「TPP」協議参加の表明と、読売巨人軍・清武代表の「鶴の一声」に対する見解である。巨人軍の問題は№5438「菅野投手は巨人より日本ハムへ」で、渡辺恒雄氏の老害について述べた。 久々の予言が的中。清武代表の勇気に大拍手。
野田首相のTPP交渉参加表明は当たり前のことで、ここまでおおげさになったのは「TPPを慎重に考える会」(山田正彦会長)の愚にもつかぬパフォーマンスによるもの。「離党も辞せず」と啖呵を切ったのだからさっさと離党届を出せばいい。実態は選挙に弱い人間の集りで、信念による行動ではなく、農協票や農民票を意識しての下らぬ選挙活動に過ぎない。
農業をダメにしたのは、TPP参加を慎重にと喚く農林族や農協ではないか。散々おもちゃにした挙句、いまさら農業を守るとはチャンチャラおかしい。農業の発展を邪魔しているのは農民を食い物にしている「農協」と、農業の大規模化や改革を阻害している「規制」ではないか。この二つの障害を取り除けば農業の国際競争力は間違いなく強くなる。
野田首相は記者会見で「日本は貿易立国として、アジア太平洋地域の成長力を取り入れていかねばならない」「世界に誇る日本の医療制度、伝統文化、美しい農村を断固として守り抜く。国益を最大限に実現する」と覚悟を示した。反対者よ!それでも離党するならどうぞ勝手に!と大見得を切った。今回の開国の決断は、日本再生への第一歩だと信じている。