平成23年11月22日(No5451)  歩行者、自転車、車の共存

歩行者、自転車、車の共存

徒歩通勤、ウォーキング、それに歩道清掃をしていて自転車が怖いと思う場面にしばしば遭遇する。特に夜間は危ない。最近は無灯火で走る自転車が増えてきた。向かってくる自転車に危険は感じないが、後ろから追い抜く自転車は正直言って背筋が寒くなることがある。警察庁は自転車がらみの事故を防ぐため、歩行者保護を柱とする総合対策を打ち出した。

 

「自転車は原則、車道を走る」、「歩道では歩行者優先」という考えを徹底するというが、具体的にどうするのかは見えてこない。子どもや年寄り以外は車道を走ることが求められる。車道で自動車と自転車が共存できるのかというと、単に規則の遵守を呼び掛けるだけでは難しい。大半の車道は自転車が安心して走るようにできていない。

 

安心して走行できる自転車のスペースが余りにも少ない。ドライバーは自転車の安全走行に配慮する習慣がない。免許証の更新時に行う教習等の機会に教育するだけでは、歩行者が自転車に対して抱く恐怖心と同じ思いを、自動車に対して抱くだろう。そうすればやがて元の木阿弥になる。この際だから徹底して車に依存しない地域社会を目指すべきだと思う。

 

高齢化社会では自転車はますます重宝される。時速5㌔程度の歩行者と時速15~30㌔の自転車は歩道では共存が難しい。同じように時速50~60㌔の車と自転車が共存できるか。事故が増加するのは間違いない。自転車専用レーンが望ましいが一気にはできない。せめて自転車に乗る人はヘルメットを被り、ドライバーは自転車を優先させる教育が必要だ。

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