平成24年2月18日(№5539)  どじょう首相に落胆

どじょう首相に落胆

「世論がどうであろうと気にしないでわが道を往く」と野田佳彦首相は強い口調で語った。世論の動向で右往左往してもらっては困るが、さりとて無視するのもいかがなものか。気になるのは首相の弁は歴代内閣の末期と同じ。世論を意に介さない内閣は全て退陣している。冒頭の言葉は2月の世論調査を受けての反応だが、内閣の支持率は危険水域に入った。

 

与党・民主党も野党・自民党も支持率が下がり続け、支持政党なしが過半数になった。橋下ブームの影響があるかもしれないが、有権者は二大政党による政治の仕組みを拒否している。消費税アップが否定されている訳ではないが、財政の危機を案じながらも行財政改革の前提条件を無視しては、不退転の決意も空回りする。「まず我が身を削る」は何処へ消えた。

 

結果の是非はともかく「国鉄の改革」や「郵政の改革」を成し遂げるには3~5年の歳月が掛かった。消費税率アップの前提条件となる「行政の大改革」や「無駄遣いの徹底排除」が数ヶ月で出来るとは考えにくい。増税と行革の同時進行は、行革の偽装に過ぎないのではないか。先ずは道筋を明示してから、増税の提案をするのが野田首相の責任であろう。

 

それにしても民主党は政党の態をなしていない。適材適所の内閣と豪語したのが昨年の9月、それをあっさりと撤回した最強の内閣が今年の1月にスタート。党内の増税反対の雄叫びは鳴り止まず、期待の新閣僚は暴走、迷走を繰り返す。せめて身内を一つにまとめて出直してはいかが。そうしなければ何も前に進まない。苦しむのは罪のない国民ばかり。

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