2017年記事一覧
平成29年6月1日(№7351) 「孫子の兵法」⑥ もろさを排除する
「孫子の兵法」⑥ もろさを排除する
「敵より先に戦場に赴いて相手を迎え撃てば、余裕を持って戦うことが出来る。逆に敵より遅れて戦場に到着すれば、苦しい戦いを強いられる」。孫子は、「脆さ=依存」を排除する五つの方法を説いている。「依存」の排除は脆さを盤石に変えること。脆さを盤石さに変えれば、不敗に近づく。次の五つの方法で排除せよと孫子は言う。それほど難しくはない。
①事前の予測が外れても、目標を達成できるようにする(万一に備えて別案を用意しておく)。例えば屋外のイベントであれば雨が降った場合の会場を用意しておく。事前の予測が外れても目標を達成できるようにする。②解消できるリスクは、勝負の前に消しておく(前日までにリスクを限界まで解消しておく)。勝負の前にリスクは可能な限り消しておきたい。
③単一の目標への依存は、落胆の多い人生につながる(目標を複数持って、並行して追い掛ける)。単一の目標にすべてを賭けると、一つの成功に依存することになる。④ギリギリで動き出すと、失敗を許容することが出来ない(早く着手して、リスクを事前にあぶり出す)。プロジェクトのリスク管理の基本は、早く着手すること。失敗と成功を早めに経験する。
⑤複数の強みを育てておけば、次の変化を乗り越えられる(いくつもの強みを育てておくこと)。ヒット商品が一つだけの会社は、やがて潰れる。どれほどの人気商品でも、時代は移り変わるからだ。企業も人も、一つの強みに依存することは危険。複数の強みを育てておけば、次の変化を乗り越えられるものだ。何事も平凡なことの積み重ねが、大きな強みになる。
平成29年5月31日(№7350) スポンサーの移動
スポンサーの移動
大相撲五月場所は横綱・白鵬が一年ぶりに優勝した。しかも全勝の快挙である。人気の高い稀勢の里は、先場所の負傷に耐えきれず後半戦を休場した。五月場所の稀勢の里の人気は抜群で、本人も面食らったのではないか。久しぶりの四横綱番付だったが、鶴竜が連敗して休場、稀勢の里まで土俵から姿を消したのでは申し訳ない。千秋楽まで揃って欲しかった。
目玉である稀勢の里の指定懸賞が、先場所の二倍を超える608本になったことは驚きだ。懸賞の触れが四周りともなると、場内から大きなどよめきが上がった。この日は61本の懸賞が掛けられた。これまで懸賞を独占していた白鵬の心境は察するに余りある。この後の白鵬の取り組みには10本だ。白鵬から稀勢の里に乗り換えたスポンサーも少なくない。
それだけ日本人横綱を待ちわびていたとも言える。貴乃花以降10数年も日本人横綱はいなかった。朝青龍から鶴竜までモンゴル勢におんぶに抱っこ。大相撲を支えてくれたが、スポンサーも少し薄情に過ぎないか。プロレス紛いの張り手やかちあげは、横綱として批判されても仕方がない。横綱審議委員会は稀勢の里に怪我を完治させ出場しろとアドバイス。
高安が抜群の相撲を見せて大関に昇進した。豪栄道が頼りないだけに頑張ってほしい。一つの時代の流れであるかのように、若手力士が強くなってきた。残念ながらモンゴル勢力の威力は薄れた。それだけに稀勢の里に期待するファンは多い。名古屋場所はともかく秋場所には、完全復活を期待している。部屋の後輩高安と共に大相撲の復活に力を尽くして欲しい。
平成29年5月30日(№7349) 安倍首相「G7」で頑張る
安倍首相「G7」で頑張る
先進7カ国(G7)首脳会議は5月26~27日の会議を終えた。今回は米国のトランプ大統領、英国のメイ首相、フランスのマクロン大統領、イタリアのジュンティローニ首相の4名が初参加でどうなることかと心配されたが、オブラードに包んだような声明だが、トランプ大統領もさほどのわがままは示さなかったようだ。北朝鮮の脅威は世界的な問題とした。
安倍首相は在任期間が小泉元首相を超え、サミットでも古参になった。全体におけるサポート的立場を維持しながら、新規の4人を引き立てていた。一年ごとに首相が交代していたころに比べると重みが増したようだ。北朝鮮の脅威には中国やソ連に呼び掛け国際社会全体で取り組む。テロも同様。通商も不公正な慣行が罷り通れば、自由な貿易がおかされる。
国内では「加計学園問題」が浮上、「総理の意向」などと記された記録文書の存否を巡り大きな話題となった。今年の1月に辞任した前川喜平前事務次官が記者会見を開き、問題を大きくししまった。それにたいして政府側からも個人攻撃がされ、不毛な泥試合になった。推進の指示があったとしても不自然ではない。忖度の有無は水掛け論となる。アホらしい。
安倍首相がイタリアのG7で世界のために奮闘しているのに、前事務次官や民進党や共産党などは大切な議論を放ってくだらない揚げ足取りで無駄な時間を過ごす。憲法や皇室の議論など何処かへ飛んでしまった。朝日新聞はじめメデイァも安倍首相を触り過ぎるのではないか。下らないことはいい加減にして国会の本来の機能を存分に発揮してもらいたい。
平成29年5月29日(№7348) 賑わう「オレンジフェスタ」
賑わう「オレンジフェスタ」
5月27日は好天に恵まれ、第11回「オレンジフェスタ」は多くのお客さまで賑わった。広島カープはめっぽう強くなりマツダスタジァムは連日ファンを集めるが、リフォームのイベントでは人は集まらない。何はともあれ賑わいを見せることが無関係の人にもアピールになる。メーカーのショールームでも2日間で来場者は10~20名くらいが相場である。
まして小さな自社会場ではたかが知れている。住宅機器類の展示、日曜大工などの作法、インテリア小物の販売、自社作品のプレゼント、カーテンなどの端切れ類の持ち帰り、お茶菓子の提供、社員による住まいの講座、呉海自カレーの振る舞いなど盛り沢山だが、お客さまの人気は高い。講座は20人ほどしか入れないが、廊下で次の講座を待っていただく。
大半のお客様はOB様だが、新しい顔ぶれも増えている。それに年代も若返った。来場者の数は180名超、子供を加えると200名は超す。長く滞在する人は開始の、午前10時から午後4時までフルタイム。ガレージ、一階、二階、三階、四階と会場は変化のあるイベントでいっぱい。顔見知りのお客様にごあいさつしながら、各会場を回る。社員はフル回転。
閉会式で社長は「今年は内容が良かった。これから仕事でお返し出来ると思う」と、手伝ってくれた協力業者の皆さんにお礼のあいさつを述べていた。以前は同業者と一緒にイベントに参加していたが、最近は自社イベントのみで地道に進めている。今年から地域活性化の不動産も仕事に加わった。講座にも物件紹介が加わり、メニューも増えて喜ばれている。
平成29年5月28日(№7347) 認知機能の衰え
認知機能の衰え
最近物忘れの兆候が顕著になったように思う。認知機能が衰えているのではないかと思い、自分で「もの忘れ度チェック」を試みた。20項目のチェックの中で思い当たるのは、「知り合いの名前が出て来ない」の一項目だけ。80歳だからもう少しチェック点があると思ったが予想外に少ない。今のところ大きな事故はないが、認知機能が衰え始めていると自覚する。
「脳の認知機能」とは、物事を記憶し、判断・理解する際に使われる重要な機能。しかし、加齢とともにこの機能は衰える。脳に情報を蓄積し、引き出すことがうまくできなくなる。何故加齢とともに認知機能は衰えてしまうのか。脳内には無数の「神経細胞」がある。それらが「神経伝達物質」と呼ばれる物質をやり取りする。加齢によりこれらの物質が減少。
胃や腸などと同じように、脳も加齢とともに機能が衰えていく。それは誰にでも起こり得ることで自然なのかもしれない。しかし、人間の欲は深いもので、いつまでも若々しくありたいと思う。脳の衰えを防ぐには「何事も楽しんで取り組むこと」。趣味や運動、人との会話など日々の生活を楽しむことで脳の衰えを防ぐことが出来る。楽しむことが刺激となる。
毎日の食事では「五感を刺激して楽しむこと」。料理の味(味覚)だけではなく、食卓に広がる料理の色合いや美しさ(視覚)、匂い(嗅覚)、口に運んだ時の舌触り(触覚)、そして調理の音(聴覚)と、五感をすべて使って食事を楽しむ。これが脳に刺激を与える。歩けば体の筋肉が衰えないように、脳を酷使することが認知機能の衰えを防ぐ。諦めないようにしたいものだ。
平成29年5月27日(№7346) 稀勢の里無念の休場
稀勢の里無念の休場
久々の四横綱で賑わった夏場所だったが、残念ながら鶴竜、そして人気横綱稀勢の里が休場になり盛り上がりに水を差した。もっとも稀勢の里の場合は大阪場所であれだけの怪我を負い、奇跡の優勝をしたが後遺症が心配された。案の定、はかばかしい白星は得られず、6勝4敗で休場となった。果して完治するのか心配だが、名古屋場所では再起して欲しい。
稀勢の里は「左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で約1ヶ月の通院加療を要する」との診断書を提出し休場した。あれだけの大きな打撲が1ヶ月程度で復活するものなのか。親方たちはどうして今場所の出場を止めなかったのか。横綱稀勢の里の心情を推し測ると、東の正横綱は休めないと思い込んでいたのではないか。怪我による土俵人生への影響はないのか。
稀勢の里の休場で優勝争いは小さくなったが、全勝の白鵬、一敗の日馬富士、二敗の照の富士、高安、栃の心、宇良の六力士が奮戦している。好き嫌いで期待してはいけないが、出来ることなら白鵬以外の力士に優勝して欲しい。取り組みの姿勢、所作、動作が白鵬は横綱らしくない。張り手、変わり身は横綱としては恥ずかしい。勝てばいいとは言えない。
伝統の大相撲の勝ち方がある。全てを受け止めて乗り越えるだけの器量が必要ではないか。名横綱と言われる大鵬や貴乃花の立ち合いや勝負の決め方に比べると品位がない。それだけに稀勢の里には、日本人力士とし大きく期待していた。怪我が完全に治るまで養生して、日本ファンの期待に応えて欲しい。高安、正代、勢、宇良、貴景勝など若手が続いている。
平成29年5月26日(№7345) 近くて遠い韓国
近くて遠い韓国
日本の安倍首相の一日は目まぐるしいほど多用である。韓国にも新しい大統領が誕生したから、これから難しい関係を正すことになる。日本は韓国を「隣国で大事な国だという扱いで、さまざまな配慮や譲歩をしてきた。今のところまったく逆の効果しか生まれていない。相手が真面であれば誠意が通じるかもしれないが、そうでない場合は逆効果でしかない」。
「極左・従北」の文大統領は、特使を派遣して早急にお会いしたいと言いながら、領土問題で挑発するなど常軌を逸した行動を平気で取ってくる。15年の日韓合意は米政権が支持し、韓国出身の播基文元国連事務総長も歓迎していた。日本側の「日韓合意の見直しは許されない」というメッセージに対して、「韓国国民の大多数が受け入れられない雰囲気だ」。
国家間の約束を韓国は得体のしれない国民感情で反故にする可能性を示唆してきた。「韓国と断交しても日本は経済的にやっていける。そう腹を括って対処すべきだ。日本が譲歩する必要はない」と識者らもいう。日韓通貨交換の協定再開など永遠に必要なさそうだ。安倍首相は特使の親書に対して同意を示し、早急に会談すると返事した。但しこれまでとは違う。
安倍首相は「日韓合意を含む2国間関係を適切にマネージしたい」と明言した。「適切に~」というのは、「『最終的かつ不可逆的に解決される』とした日韓合意を順守せよ」「国家間の約束だぞ」という意味の厳命である。安倍首相はこの問題では一歩も引かない覚悟と見えた。文大統領は選挙戦でも日韓関係の見直しを明言していた。それは許されないと安倍首相。
平成29年5月25日(№7344) 時間が足りない?
時間が足りない?
優れたリーダーが短時間で驚くほどの業績を残すのは、タイムマネージメントの違いによるものだ。「時間がないときどうするのか」と問われれば、「時間がないとは思わない。時間は与えられるものではなく生み出すものだ」と返事を返してくる。「もう少し時間があれば、良い成果が上げられたはずだ」、「もっと時間があればいいのに」と思うことは多々ある。
よく考えれば時間は誰にも同じように、一日24時間与えられている。上手に使いきるか、浪費するかの違いだけのようだ。うまく使えば時間はいつも十分にある。自分の時間だけ優先するよりも、まず相手の時間を大切にする、その気持ちでスケジュールを立てる。「相手の時間を配慮して仕事をする」。そうすれば結果的に段取り良く仕事が終えられる。
時間をうまく使うにはそれなりの生活習慣が求められる。一日を振り返って割り振りをしみる。朝目を覚まして夜眠るまで無駄なく時間を使ってきたか。結果はどうあれまず考える。考える習慣を身に付ける。それだけで時間が新しく生まれてくる。平面的な時間しか捉えていないと、必ず仕事の効率が悪くなる。時間を高いところから立体的に眺める習慣が大切。
私の場合、家事などは妻がしてくれるから自分の事だけすればいい。午前4時に起床する、午後9時にベッドに入り10時に消灯する。17時間の実働タイムが使える。さして仕事はないが、為すべきことはいくらでもある。一年間に6,000時間をどう割り振るかだけである。その中に休憩も読書も入る。起床時間と就寝時間が守れれば実に有効な時間が使える。
平成29年5月24日(№7343) 二年ぶりの「新人研修」
二年ぶりの「新人研修」
五月中旬から毎週月曜日に「新人研修」をさせて貰うことになった。ぼつぼつ耄碌も始まったようなので自信はなかったが、週一回の15回シリーズで今週から始めた。タイトルは「営業社員の基本マスターコース」商いの心をつかむ。3章節に分かれ、①「商いの基本心得」、②「商いの基本姿勢」、③「商人の自己啓発」でそれぞれ構成され、解説されている。
本日は第一回で「商人の守るべきは『謙』の一字なり」。「商人の世界で大成し、さらに悔いのない生き方をしたいと考えるならば、まず商人の本分、務めを正しく理解していないといけない。まず商人は常に謙虚であらねばならない。謙虚とは、お客様に礼儀正しく接することのみをいうのではない。人として恥じない商売、神仏に恥じない商売をする事が大切。
テキストの題材は江戸中期の商人の心構えを中心に取り上げられている。徳川八代将軍吉宗の治世の頃が中心である。テレビドラマを見ていると悪徳商人ややくざが横行しているが、テキストは日本よい国を画き出している。現実に商売がテキスト通りに行われれば言うことなしだが、現実は惨憺たるものだし大商人に苦しめられてもいる。その中で生きる。
テキストを適当に区切って朗読させ、理解度を述べてもらう。それに対して相方が疑問を正す。そして解説するという進め方だが、勉強だからさして楽しくはないだろう。しかし楽しくなければ頭に残らないし行動にも移せない。「お客さまのために世の中のために追求した結果、日本で生まれた世界初の商法」がたくさんある。あらためて日本人の偉大さを実感。
平成29年5月23日(№7342) 「孫子兵法」⑤激戦の末勝つがダメな理由
「孫子兵法」⑤激戦の末勝つがダメな理由
汗をかき必死で仕事をしていると「あいつ頑張ってるな」と言われる。しかし、孫子は「努力の汗が見える時点で失格だ」となる。なぜ孫子はあからさまな努力を否定するのか、理由は二つ。一つは最初から問題が起きないようにすべきだから。仕事で問題があるから対応で奮闘する。二つ目は始める前に大差をつけておくべき。戦う前に大差を付けておけば楽勝だ。
「毛を一本持ち上げたからといって、誰も力持ちとは言わない。太陽や月が見えるからと言って、誰も目が効くとは言わない。雷鳴が聞こえたからと言って、誰も耳が敏いとは言わない。それと同じように昔の戦上手は、無理なく自然に勝った。だから勝ってもその智謀は人目につかず、その勇敢さは人から称賛されることがない」。レベルの高い勝ち方をすべき。
営業努力なしで売れるのは、それまでに圧倒的な大差を付けていたから。相手を味方に引き入れたら、負けはあり得ない。戦わずして相手を味方にする。「相手を傷めつけず、無傷のまま味方に引き入れて天下に覇をとなえる」。戦うとは「時間、労力、お金を投入することだから、すべてを味方に引き入れれば戦いはなくなる」。味方にするとは、その逆をすること。
「最初から問題が起きないようにすべきだ」、奮闘の必要がない。「始める前に大差を付けておくべきだ」、あっさり勝てる。孫子は言う。「レベルの高い勝ち方を目指す。努力を見せるべからず。ライバルを味方にせよ」。ビジネスは「努力が必要なくなる」ための方法を考えることだ。人生で大切なことは「孫子の兵法」がすべてを教えてくれる。決して楽チンではない。
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